概要 ~本物に出逢い.目的を同じくする仲間と研鑽し,新たな地平を目指す.

開発の経緯

「SECKUN」は、厚生労働省教育訓練プログラム開発事業を九州大学サイバーセキュリティセンターが受託し、第一線で活躍する産業界の実務家の知見及び九州大学が有する最先端のサイバーセキュリティ技術教育を結集した教材開発と社会人のリカレント教育やジョブトランスファーの促進を目的とし,「SECKUN」では、120時間(演習時間含む)の教育訓練プログラムを職種別に4つのコースとして策定しました.産官学が連携した検討委員会を設置し、開発に取り組みました。

演習中心 ~自問自答.自修自得で,高度な内容を体得.

令和2年度に開発・試行を行い86名が受講し,最終的に67名の修了生を一期生として送り出しました.
難しいという声は,2/3を越えましたが,最終的な満足度90%(5段階で4以上)でした.

令和3年度(第2期生)は,新たに職能別の5コースに再編を行いました.より受講生の伸ばしたい能力合致できる構成になりました.現在,延べ57名(受講生30名)がそれぞれの目標に向かい研鑽され,9割以上の方が無事に修了されました.

道のりは決して平たんではありませんが,乗り越えた先に見える新たな地平線があるはずです.

オンライン完結型 ~全国に研鑽しあえる仲間が増える

「SECKUN」は、時間や場所を選ばないオンライン型の教材です。(一部オフライン開催科目あり)

最先端の技術を習得する「技術系の科目群」やGRCIに関する高度な知見を習得する「マネジメント系の科目群」に加え、実際の危機の現場で力を発揮することを可能にする「ブリッジ科目群」の3つを準備し有機的な学びの環境を準備しております。

特にサイバー攻撃は,引き金事象であり,本質的にはBCPとして捉えリーダシップを発揮できることに力点をおき,技術以外の心理学やリスクマネジメント,公開情報からの読み解きなどを第一線の研究者,実務家,法律家から経験に基づき体系的に修得することが可能です.

学びたいものを学びたいだけ。ご自身の目指す方向に合わせてスマートフォン等で学んでいただけます。同じ目的意識を持つ仲間とともに議論することで,社会人の学び直しの機会を実りあるものとします。

なお,修了後もスラックやフェイスブックのコミュニティやシンポジウムを通じた交流も可能です.

実施要項

対象 ~全ての人に開かれた志ある学び舎

対象は、サイバーセキュリティに関する職務能力向上を目指す高度職業人を想定しております。

応募に当たり,学歴や経験は問いません.

目安としては,各分野で3〜5年以上の実務経験を持ち、専門的な技術知識を備えるとともに今後、部下を持ち組織運営に携わられる方や経営者層と共に現にマネジメントにあたられている方を想定しています。

講座の特色 ~「知っている」ではなく「できる」になるために

本教育訓練では、講義や演習の中で、一次情報を自ら調査するなど高度な技術力やマネジメント力を自問自答、自修自得しながら身につけていただくことを特色としています。是非,自身の中にある仮説を講師にぶつけてみてください.

また、基礎的な技術やビジネスの知見については、適宜自学自習いただくことを想定している点をご留意ください。

講師は,SECCONの設立に尽力された九州大学教授小出洋先生,サイバーセキュリティ基本法の策定に尽力された多摩大学ルール形成戦略研究所教授 福田峰之(元IT副大臣)先生,NISC設立にご尽力された岡谷貢先生,セキュリティ心理学の分野を開拓された内田勝也先生,LSMAPを考案された大久保紀彦先生 をはじめ各分野で「ゼロから新たな枠組みを生み出した」先生を厳選しています.

受講するメリット ~抜擢・昇進等キャリア・サクセスを実現します.

サイバー攻撃をきっかけとした組織防衛の営み(=BCP)は、従来のサイバーセキュリティに関する技術教育の範囲では、マネジメントや法制度、危機管理の幅広く専門的な知見を必要とするため、カバーが困難なケースが散見されました。

本教育訓練は、技術科目群に加え、GRCをカバーするマネジメント科目だけでなく、実際の危機の現場でリーダーシップを発揮するためのブリッジ科目群を設けてこの課題に対応しています。

本教育訓練を受講することで、体系的にサイバー攻撃をきっかけとした組織防衛の営み(=BCP)の取組みを習得することができます。

また、一次情報の調査・考察を通じた自問自答、自修自得により、常に最先端に止まり続けることのできる能力を各職位に応じて求められるレベルまで獲得することができます。

募集要項

令和4年度【第3期生】

SECKUN3期生の二次募集を開始します.詳細は,「募集要項」「様式一式」をダウンロードの上,ご覧ください.応募は,簡易書留・レターパック等の配達記録の残る郵送のみ受付けます.(〆切:令和4年5月9日(月)消印有効)

〇SECKUNの第3期生を募集いたします.詳細は,「募集要項」「様式一式」をダウンロードの上,ご覧ください.応募は,簡易書留・レターパック等の配達記録の残る郵送のみ受付けます.(〆切:令和4年3月10日(木)消印有効)

書類はこちらをクリック

令和3年度【第2期生】

令和3年度は,好評をいただいたセキュリティ心理学、ルール形成戦略、机上演習、地政学・インテリジェンス等の
科目を大幅に拡充。技術系科目は、enPitProSecでパワーアップで受講いただけます。

CISOを目指される方は、例えば、enPitProSecのショートコース+SECKUN4コースをフル受講
すでにCISOでさらなる研鑽を積みたい方は、enPitProSecメインコース+SECKUN4コースをフル受講

経営戦略やリスクマネジメントを学びたい方は、SECKUN5コースをフル受講

リスクマネジメントを学びたい方は、クライシスマネジメントコース

セキュリティに関する法実務を学びたい方は、セキュリティコンプライアンスコース

セキュリティに関する心理学を学びたい方は、Human Elementコース

ルール形成戦略に長けたビジネスを学びたい方は、ビジネスイノベーションコース

各コースは30時間。キャリアにあわせて2コース以上を選んでいただき受講する形式です。

尚,先端技術を集中して学べる,ProSec-IT NEXTコース も準備しました.

▼詳細は、募集要項をご覧ください.

https://cs.kyushu-u.ac.jp/enpit-pro/guidelines/2/
 

令和2年度 【第1期生】

令和2年度に4つのコースを開講。

土日開催、オンライン受講。(お忙しい最先端のサイバーセキュリティ技術者の皆様も安心して受講できます。)

入学金/受講料:無料。

令和元年 【構想・開発】

・充実した教育訓練プログラム策定のため、コンセプト策定や運営体制検討・準備及び一部試行を行いました.