安全なIoTサイバー空間の実現に向けて

櫻井 幸一

本務 システム情報科学研究院 情報学部門
教授
URL http://itslab.inf.kyushu-u.ac.jp/index-j.html 
研究キーワード ポスト量子暗号 / プライバシー保護データ解析 / 暗号通貨[ビットコイン] / ネットワーク・計算機攻撃対策 / セキュリティ心理 / サイバー保険

研究テーマ

サイバー社会の信頼性と安全性の確保

研究室の研究テーマ

1. ボットネット対策

 ボットネットとは、遠隔操作型マルウェアに感染した複数のPCを利用して,外部の企業や組織に対して集中的なアクセスやスパムメール送信といった妨害行為を行う,悪意のあるネットワークです.
我々の研究室では、ボットネットが引き起こすこれらの妨害行為を防ぐため,これらの攻撃を検出する手法に取り組んでいます.
 特に攻撃の予兆を検知する技術については,総務省の委託を受け,PRACTICE (Proactive Response Against Cyber-attacks Through International Collaborative Exchange)プロジェクトとして研究を推進しています.

2. 耐量子暗号

 現在の通信技術で利用されている公開鍵暗号(PKC)は量子コンピュータにより解読されることが知られており,将来的に安全でなくなることが予想されています.
 そこで私たちは,量子コンピュータの計算力に対しても安全である耐量子コンピュータ暗号の実用化について研究しています.

3. GPGPUを活用した暗号技術

 画像処理を行うために開発されたGraphics Processing Unit(GPU)は,その高い計算能力から一般の計算問題へも適用されています.
 暗号分野ではGPUを用いて暗号のための計算処理を高速化するだけでなく、暗号解読技術も高速化することで,解読時間からその暗号の安全性を評価する研究を進めています.

4. デジタルフォレンジクス

 デジタル社会における犯罪捜査は,PCやサーバ,ネットワーク上に残された証拠を捜査の対象とすることになります.
 これらの証拠を収集し,真贋を見極め,改竄が不可能なように保全し,(裁判に提出できるような)証拠とする技術はデジタルフォレンジクスと呼ばれており,私たちはこの分野の研究にも取り組んでいます.

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